ビーツでわかるお腹の状態
みなさん、ビーツ好きですか?私はこれまで「なんか土臭い野菜だな〜」って思ってたのですが、先日ファーマーズマーケットでオーガニックの朝取れビーツをいただいてからその概念がガラッとかわりました。もう、すっごくおいしかったです!ほくっと甘くて、スイートコーンのような優しい味で、色もきれいですごく感動しました。
ビーツは、見た目も美しい鮮やかな色の野菜で、その栄養価と健康効果は驚くほどです。今回は、ビーツの栄養価、ビーツ尿テスト、そしてビーツを食べると便の色が変わる現象についてご紹介します。さらに、ビーツを美味しく楽しむための私の好きな食べ方もご紹介しますので、ぜひご覧ください。
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ビーツの栄養価
ビーツは、ビタミンやミネラル、抗酸化物質が豊富に含まれています。主な栄養成分には以下のようなものがあります。
ビタミンC: 免疫力をサポートし、健康な肌を保つのに役立つ
ビタミンB6: 脳機能や血液の生成に必要な栄養素
葉酸: 妊娠中の女性にとって重要な栄養素であり、赤血球の生成を助ける
マグネシウム: 筋肉や神経の正常な機能を維持し、血圧を調整する
鉄: 貧血の予防や酸素の運搬に重要な役割を果たす、鉄の不足はメンタルにも影響を及ぼす
抗酸化物質: ベタシアニンやベタキサンチンなどの抗酸化物質が豊富に含まれており、細胞をダメージから保護し、炎症を抑制
ビーツ尿テスト
ビーツを食べた後、トイレに行った際に排尿や排便が強烈で、驚くべき赤色になっていたことを覚えている方もいるかもしれません。それは突然の色の変化に驚くことでしょう。しかし、その赤色はおそらく体内で明るい赤いビーツを分解し排出するため、あなたはたぶん大丈夫です。実際、それはあなたの消化器系がしっかりと作業をしていることを意味するかもしれません。しかし、なぜこのような現象が起こるのか気になる方は、以下をご覧ください。
ビーツが排尿や排便を赤くする理由
ビーツには、その独特で鮮やかな赤い色合いを与える「ビタニン」という化合物が含まれています。ビタニンは腸で大量に吸収されるため、尿中に速やかに排出され、後に便中にも再び排出されます。これが「ビーツ尿」と呼ばれる現象です。そして、ビーツだけでなく、クロロフィルが豊富な緑色の野菜、甘草、さらにはギネスやクールエイドといった飲料も、同様の効果を持つことがあります。私たちが体内に取り込むものは消化され、分解され、最終的に尿や便として排出されることを考えると、これは完全に理解できる現象です。
ビーツ尿の原因は?
消化過程全体でビタシアニンを完全に分解できない人もいるため、ビーツ尿という現象が生じることがあります。国立衛生研究所によると、鉄欠乏症や貧血などの栄養吸収障害を持つ人々、特に人口の10%から14%にビーツ尿が見られるそうです。尿の色はピンクから濃い赤で、これはビーツに含まれる抗酸化物質ベタインの排泄によるもの。ビーツテストの推進者であるジェニファー・ゴンザレスは、ニュージャージー州ジャージーシティにある「Doody Free Girl」のオーナーで、腸内洗浄のプロで、彼女によると、ビーツ尿は「体内滞在時間と体質に応じて通常最大48時間続く可能性がある」とのこと。
ジェニファーは、彼女の14年以上の経験から、多くの人が自分の排便を見ていないことがわかるので、ビーツ尿は広く報告されていない可能性があるとも言っています。
ビーツテスト
「ビーツテスト」とは消化にかかる時間を簡単に測定する方法です。胃酸がしっかり出ているかどうかも確認ができる方法でもあります。これは個人によって異なりますが、食べ物を食べてから排泄されるまでにかかる時間から消化と栄養吸収の状態に関するヒントを得ることができます。
テストのやり方
1/2株のビーツを食べる(生でも加熱したものでもOK。発酵させたもの(漬物など)は向いていません)
▷食べた時間を覚えておいて、トイレに行くたびに排泄物を確認する
これだけです。食べてから12〜24時間後に尿や便が赤くなる場合、消化吸収にかかる時間は正常。12時間未満で起こる場合、がうまくできていないかもしれません。そして、24時間以上かかる場合は、食事中の食物繊維や水分不足が考えられます。
ビーツの色素は色素は胃酸によって分解されるので、尿に濃くビーツの色が出ている場合は胃酸がしっかり出ていない、胃腸の機能が低下している、リーキーガットやディスバイオシスをはじめ腸内環境の悪化が考えられます。
podcastではいつもいつも話していてまたかよって思われていそうな話ですが、胃腸機能を高めたい時にやるべきことは胃薬を飲むことではありません。まずは血糖値の乱高下をなくし、自律神経の調整力を高めましょう。自覚していなくても強い緊張状態で日々を過ごしている方、ストレスやプレッシャーがある方、もしかすると消化吸収力、落ちているかも知れません。肩や背中にハリを感じる方も多いかも知れないですね。
ビーツのおすすめの食べ方
生でサラダに: ビーツは生でも食べられるので、細かく刻んでサラダに加えると、シャキシャキとした食感と甘みを楽しむことができます。
蒸して: ビーツを蒸して柔らかくした後、オリーブオイルやハーブと一緒にオーブンで焼くと、甘みが増して美味しいです。この状態に調理したものをサラダに加えるのも美味しいです。
ジュースに: ビーツはジューサーで絞って飲むこともできます。リンゴやにんじんと一緒にジュースにすると、爽やかな味わいを楽しめます。ぜひ栄養価を落とさないためにもコールドプレスジューサーを活用くださいね。
ピクルスに: ビーツを薄くスライスし、酢やスパイスと一緒にピクルスにすると、食卓に彩りとアクセントを加えることができます。酢の物を加えることで胃酸の分泌を促してくれます。
煮込み料理に:ロシアの郷土料理のボルシチやビーフシチューに入れてもいいですね
ビーツは非常に多くの料理に使える万能な食材です。その独特の味わいと栄養価を活かして、さまざまな料理に取り入れてみてください。
ビーツは見た目もきれいでほくっと甘さがあってとても美味しい野菜です。私みたいに、以前はあまり好んで食べてこなかった方も別の農家さんのものや産地を変えたりして、お気に入りのビーツを見つけてみてください。