質問回答「忙しい時の食事術」
Photo by Sam Lion
今日はわたしのPodcast、そっと寄りそうラジオのお便りフォオームにいただいた質問にお答えします。音声で聞きたい方はこちらからpodcastでお楽しみください。
makimakoglassさんからいただいたご質問です。
Podcast 楽しんでます!声にも癒されてます。 仕事が忙しかったり、自分が一杯一杯で疲れていたり、体調が万全でないとどうしても色々悪循環に陥ってしまいやすいです。本来なら避けた方がいいもの(冷凍食品や白砂糖を使ったもの、などなど)が増えたりしてしまいます。その悪循環から抜け出すにはどうしたらいいと思われますか?
ご質問やお便りいただけるの、とてもうれしいです!makimakoglassさん、ありがとうございます☺︎
わたしも毎日、一日一日を過ごすことで精一杯。理想の食事はわかってはいるけど、よくない習慣が続いていいた時期があります。
わかるわかる〜!と思いながら読みました。
まず、冷凍食品について。冷凍食品はものを選べばなかなかいいチョイスになりますよ!
仕事が忙しい、体調が万全ではない、子育てや介護をしている、その他誰かのお世話をしているケアテイカーであったり、心の状態がイマイチだったり、それだけで時間的にも、体力的にも、場合によっては経済的にもいっぱいいっぱいになることもあると思います。そんなとき、一番大切にしてほしいのは「しっかり食べること」と「しっかり休むこと」です。
もちろん、食事の質を追求できるなら追求できることに越したことはないのですが、体調が良くなったり、落ち着いて毎日を過ごせるようになったら追求すればいいです。そして体調が思わしくなかったり、心が安定していない時って、視野が狭くなりやすいし、思考もとらわれがちです。「正しい食事」を求めるのではなく、まずは「しっかり食べること」。3食、欠食せずに「食事」をとりましょう。
そんな状況の中では、冷凍食品は上手に活用していきたいです。もちろん、冷凍にされる過程で栄養価が落ちたりとか、電子レンジは、、とか色々考えようと思えば考えられるんですけど、それも元気になったら考えればいいです。冷凍食品で気をつけたいのは「添加物」。初めから添加物マニアになる必要はなくて、原材料リストを見た時に、その素材がイメージできればOKです。例えば、「トマト」って書いてあったら、トマトを想像することができますよね。でも「赤色102号」と書かれていたらどうでしょう?「亜鉛硝酸塩」ってイメージできますか?イメージできないものは、人工のものが多いです。つまりはその多くが添加物。添加物については別で書いていきたいトピックです。
無添加のものや、素材がそのまま冷凍されているようなものはお世話になっていきましょう。冷凍ではないですが、イシイのミートボールはとても優秀な商品だなと思って、日本にいた時はよく食べていました。無添加だし、コンビニでも手に入るし、値段も良心的。全ての側面からみて、お助けアイテムでした。あとはセブンイレブンのお惣菜もなかなかレベルが高かった印象があります。それからおさしみもとってもお助けアイテム。フタを開けるだけ!最高!(お魚の選び方は注意してくださいね)
冷凍食品を買う時に、ちょっと原材料リストをチェックするだけでかかる手間は増やさずに、食事の質をアップグレードできますよ。
そして、白砂糖のお菓子。わかりますよ〜。おいしいですよね。一度習慣になるとなかなかやめられないのも白砂糖のお菓子。これに関してはポイントが2つあります。一つはお菓子はお菓子でも、質の良いものを選ぼう、間食の内容を変えてみようってこと。さっきの冷凍食品の話と共通していますね。2つ目は、白砂糖のお菓子を欲しているのはどうして?その理由に目を向けてみましょう。
まずは一つ目から。白砂糖は脳が依存します。それに血糖値を乱高下させるので、一度食べるともっと食べたくなるループに陥ります。なので避けれると良いのですが、原材料表示にお砂糖のタイプまで書いてあることはあまりないのですよね。書いてあったとしても、砂糖は砂糖。摂取量は少ない方がいいです。なので、お菓子はお菓子でも無添加で、丁寧に作られているお菓子をたまにいただくようにするといいのではないでしょうか。
そして、おやつの内容を変えてみましょう。フルーツや、乾燥芋、甘栗、小さなおにぎり、デーツなどドライフルーツ(お砂糖や植物油を使っていないもの)、スープなど。白砂糖のお菓子が習慣になっていると、初めは変えるのが難しいかもしれませんが、旬のフレッシュなフルーツやおいしい乾燥芋など自然の美味しさを味わうとだんだんとやめていけること多いです。しんどくなってしまうケースで多いのは、いきなりおやつ自体をやめてしまうケースです。これは2つ目のポイントにつながるのですが、体で十分なエネルギーを作れなくなっていることから甘いお菓子に手が伸びていることもあるのですよね。その場合、感触自体をやめてしまうと、エネルギーが足りず、疲労感が増したり、お腹が空いてドカ食いしたりすることも。
エネルギー不足だけでなく、甘いお菓子を欲する背景には血糖値が不安定であったり、カンジダ菌というカビの仲間の常在菌が増殖していたり、ドーパミンが不足していたり、脳が依存していたり、食事で十分な栄養素とエネルギーが摂取できていなかったり、甲状腺機能が落ちていたり、鉄不足だったりとさまざまな理由が考えられます。甘いものをやめたくてもやめられないのは一つの症状なのです。その根本的な原因に目を向けてみてくださいね。ご自身の甘いものをやめられない理由がわかると、無意識に自分を攻めてしまうことがなくなります。「やめたいのにやめられない」「食べないって決めたのに、食べてしまった」と罪悪感を抱いている人は多いです。カウンセリングでも、ほっとされる方多いのが甘いものに関することだったりします。嗜好品として、時々楽しむ程度にできますよ。
答えをまとめると、内容を見直そう。それでも甘いお菓子がやめられなかったら、やめられない理由を考えてみよう。お菓子が捕食(3食の食事で摂りきれない栄養素やエネルギーを補う間食、おやつ)に変わっていくと、体調も心の状態も安定してくることが多いです。
work harderではなく、work smarterで取り組んでいきましょう。できることから少しずつ。大切なことは「しっかり食べること」と「しっかり休むこと」。そのほかのことは元気になったら取り掛かりましょう。
以上、いただいた質問に答えてみました。質問やお悩みがある方、ぜひpodcastのお便りフォームからお便りください。こんな感じで答えていきたいと思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
分子栄養学カウンセラー まなみ